消炎鎮痛剤が効かないほどのひどい腰痛や、治療を続けていてもなかなかよくならない腰痛に対しては、「神経ブロック注射」という治療を行います。
消炎鎮痛剤が効かないほどのひどい腰痛や、治療を続けていてもなかなかよくならない腰痛に対しては、「神経ブロック注射」という治療を行います。
腰痛をもたらす原因となっている神経や、その周辺に局所麻酔薬を注射し、痛みを抑える治療法です。
血流をよくする効果もあることから、筋肉の張りによる腰痛の解消も期待できます。
腰痛の原因ははっきりとしないことが多いですが、どんな腰痛でも痛みがあると筋肉がこわばり、血管が収縮して血行が悪くなることから、酸素や栄養が組織へ十分に行き渡らなくなります。
血液が淀むとブラディキニンやセロトニンなどの痛み物質が増え、痛みが増すことでさらに筋肉・血管の収縮が促される…という悪循環に陥ることになります。
また、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などでは神経が圧迫されて炎症を起こしていますから、その炎症を鎮める目的で神経ブロック注射が行います。
神経ブロック注射には、注入部位によって以下のような種類があります。
腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)、ぎっくり腰などによる腰痛、下肢痛に適用されます。ベッドにうつぶせになり、尾骨近くの仙骨裂孔から針を刺入。仙骨から下部腰椎の硬膜外腔に局所麻酔薬やステロイド剤を注入します。
注射にかかる時間は1分ほどで、約30分安静にしながら効果を確認します。
仙骨裂孔ブロックと同様の症状に適用されます。
ベッドに横になり、皮膚に局所麻酔をしてから針を進め、脊髄の外側にある硬膜外腔に局所麻酔薬やステロイド剤を注入します。
注射にかかる時間は5~10分ほどで、その後、血圧を測りながら約1時間安静にして様子を見ます。
仙骨裂孔ブロックや硬膜外ブロックで改善がみられない強い神経痛に適用されます。
レントゲン透視室でうつぶせになり、皮膚に局所麻酔をしてから針を進め、原因となる神経根に直接、局所麻酔薬やステロイド剤を注入します。同時に造影剤を注入して神経の走行を確認し、原因となる神経を特定する検査が行われることもあります。注射にかかる時間は5~10分ほどで、約30分安静にしながら効果を確認します。
腰椎椎間板ヘルニア、椎間板性腰痛など、椎間板が原因で起こる腰痛に適用されます。
治療というよりは検査の意味合いで行われることが多いです。レントゲン透視室で皮膚に局所麻酔をしてから針を進め、原因になっている椎間板に直接、局所麻酔薬やステロイド剤を注入します。注射にかかる時間は5~10分ほどで、約30分安静にしながら効果を確認します。
腰椎椎間関節症など、椎間関節が原因で起こる腰痛に適用されます。治療というよりは検査の意味合いで行われることが多いです。
レントゲン透視室で皮膚に局所麻酔をしてから針を進め、原因になっている椎間関節に直接、局所麻酔薬やステロイド剤を注入します。
注射にかかる時間は5分ほどで、約30分安静にしながら効果を確認します。
当院では、比較的合併症が少なく、患者さんの身体的負担が軽い、仙骨裂孔ブロックを行っています。